WordPressレッスンブック 3.x対応

この書籍はWordPressを知ってから最初に学ぶ本として最適だと思います。「HTML/XHTML&スタイルシート レッスンブック」がHTML用の基本書だとすれば、この「WordPressレッスンブック 3.x対応」はWordPress基本書となります。2010年の初版以来、2012年までに8刷再版されている人気書籍です。

この一冊をちゃんと勉強すれば、簡単なブログサイトを自分で一から作れるようになると思います。WordPressのインストール方法から始まって、ブログの作成、画像の挿入方法、メニューやページの作成の仕方などWordPressでデフォルトに搭載されている機能は一通り説明しています。

さらに、WordPressを使用した通常のウェブサイト構築に興味がある場合は、本書をベースにビジネスサイト構築系のWordPress関連書籍を何冊か用意すれば、基本から応用へスムーズに移行できるでしょう。

本書を読むときには「なぜWordPressのテンプレートタグを使うのか?」を意識しながら読むと、WordPressの本質を理解する速度が早くなるかもしれません。

通常の静的htmlを使ったサイトでは、”http://www.www.www/”とアドレスを記述してリンク作成しますが、動的phpを使用したサイトでは、アドレスを記述する代わりにテンプレートタグ、つまり”echo home_url();”のような記述をします。大きな利点があるんですが、その理由を理解すると、一見意味がわかりづらいテンプレートタグも気持ちよく使えるようになるでしょう。

この書籍では通常サイト制作を行う上で必要となる、メモ帳(TeraPadやさくらエディタ)やローカルサーバの設定方法などには触れられていません。専用のメモ帳を使う代わりに、レッスンブックではWordPressテーマの編集画面上から直接HTMLやPHPコードを記述編集します。サーバは、ローカルサーバを設定して自分のコンピュータ上でサイト構築をする代わりに、最初から読者が自分でレンタルサーバを準備して、ネット上に公開した状態でサイト制作の練習を行うことになります。

本を後から読み返してみると、通常のサイト制作のプロセスとは異なる部分があると感じますが、WordPress初心者の読者を無用に混乱させないために作業をできるだけ簡略化する配慮だと思いますので、とりあえず本に記述されたとおりに一通り練習すると良いでしょう。

当道楽道サイトでは、投稿ページのコメント欄のデザインを「WordPress レッスンブック 3.x対応」のChapter5から参考にしました。他の書籍ではコメント欄のデザイン手法が説明されていないので、大変参考になりました。

初心者に最適の本ですが、ある程度サイト制作に慣れた方でも基本に立ち返るために処分せずに本棚に残しておくと、後で良いことがあるかもしれません。よろずはサイト構築中にサイトの表示が崩れてどうしようもない状態になったんですが、一度基本から見直そうと思ってこの本を最初からめくっていた時に記述し忘れていたコードを発見し感動したものです。

この書籍の応用書として、エビスコム著の「WordPressデザインブック」があります。「WordPressレッスンブック」を学んだ前提で書かれている書籍となります。

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