Photoshopレッスンブック

Photoshopを学ぶ際、本書は初心者向けとしてはベターな選択肢だと私は思っています。Photoshopの基本的な内容の大半はカバーしていますし、多少引っかかるところはあるかもしれませんが、まったく初心者の私でも最後まで読破できたので良書だと思います。

いろんな理由でフォトショップを学ぼうとする人がいると思うんですが、デザイナーは元より、ウェブ制作、写真家、イラストレーターなどそれぞれの専門分野により、フォトショップ操作に要求される知識や技術が若干違ってきます。そんな中、初心者用で万人向けのフォトショップ本としては、「Photoshopレッスンブック」は間違いなくお勧めです。

私の場合、ウェブ制作でフォトショップを使用します。その場合、ウェブ制作特有の知識や技術が必要になる場合があります。本書を勉強しただけでは、ウェブ制作でフォトショップを使いこなすレベルにはなれないでしょう。でも、簡単な編集位ならできるようになります。それ以上の技術が必要であれば、わからない部分をネットの検索等で情報収集した方が良いかもしれません。

ウェブ制作目的ですと、レッスンのいくつかは学んでもめったに使わないように感じます。しかし、全ての内容が基本項目には変わりないはずなので、無駄だと思ってもとりあえず一通り勉強することをお勧めします。

一応第5章のLesson3でウェブサイトをデザインするレッスンもあるんですが、サンプルデザインがちょっと特殊なのでどうやって自分のサイトデザインに応用するか迷いました。結局フォトショップは使用せずにサイトをデザインしましたが、もうちょっと一般的なサンプルサイトデザインでレッスンを行ってほしかったです。

ウェブデザイン技能検定でも画像編集が実技の一つにあるので、本書なしではどうにもならなかったです。内容的には改善の余地があると思いますが、これ以上の質の類書をあまり見たことがないので、結果的に購入して良かったと思っています。

ただし、技能試験の勉強の為に購入するのであれば、気を付けて欲しいことがあります。試験で出てくる画像編集や加工に関わる問題は、本書を読んでもすぐ解けるようになるわけではありません。あくまで、問題を解くためのヒントがたくさん本書にちりばめられているということです。

それらのヒントをかき集めつつ、同時にわからないことはネットで検索して総合的に勉強することで、問題を解けるようになると思います。独学者の場合は、そのようなプロセスで勉強した方が良いでしょう。学生ならば、学校の先生に聞けば解き方を教えてくれると思います。

後、筆記試験でも画像関連の問題は必ず出てくるので、一通り読んでおくと安心です。

ごく一部ですが、説明が不十分と感じた所もあります。例えば、第1章のLesson6「はじめての写真加工」で、書籍通りに進めてもサンプル通りに私はなりませんでした。ただし、ちょっと試行錯誤をすれば完成したので、大した問題ではないと思います。

まとめ

フォトショップ系の書籍で万人に対してこれがベスト!という本は今の所ないと感じます。できるだけいろんな方面の方に役立つようにと、限られたページ数で内容に偏りができないようにバランスよく編集されている感じです。ですから、どの専門分野の人も本書を読むと何らかの不満は出てくるかもしれません。

私のように主にウェブ制作で使用する場合は、基礎を本で学び、細かいテクニック等はネットの検索で情報収集するのが手っ取り早いと感じました。

注意して頂きたいのは、本書を一通り勉強してもフォトショップを使いこなすレベルにはなれません。よろずは画像編集や加工等にあまり深入りするつもりはないのですが、フォトショップを使いこなすには長期間の継続した努力が必要だと感じました。

少なくともウェブ制作に特化したPhotoshop系の書籍を私は見たことがないので、本書を最初のフォトショップ入門本としてお勧めします。

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