個人用のウェブサイト制作を目指している人の道しるべ

現在ウェブサイトを作ろうと考えている人、ビジネス等で中規模以上の本格的なサイトが必要な人、または生業としてウェブデザイナーを目指す人のために、ウェブデザインについての大まかな全体図を、これから5ページに渡って紹介しようと思います。

まず、皆さんがウェブサイトを作りたいと思った時、そこには様々な理由があるでしょう。

1.日記・ニュース配信用の個人的なブログサイトが欲しい

2.個人的なウェブサイト(通常サイト+ブログ)を作りたい

3.ビジネスや中規模以上の本格的なサイト(通常サイト+ブログ)を作りたい

4.ウェブデザイナーを目指したい

注:時間がないけど本格的なサイトを立ち上げたいと考えている方は、「3.ビジネスや中規模以上の本格的なサイト(通常サイト+ブログ)を作りたい」からチェックしても良いと思います。文章量が多いので、どこかに記述間違い等があるかもしれません。あくまでも参考程度に読んでください。正確な情報を知りたい方は書籍等を参照されてください。

ここでそれぞれに必要な知識等を見ていきましょう。

1.「日記・ニュース配信用の個人的なブログサイトが欲しい」場合

この場合そんなに話は難しくありません。すでに多くのブログサービスがありますから、そこから選んで登録とサイト設定を行えばご自分のブログサイトは1週間もかからずに持てるでしょう。ブログデザインもサービス会社が提供する既存テンプレートを使用することで簡単に変更できるようになっています。

また、ご自身でレンタルサーバーなどを借りてブログサイトを作りたい場合は、下記の書籍などを一通り学べば基本的なブログサイトを構築できると思います。ブログ制作用のソフトとして世界的に認知度が高い、”WordPress“を使用すれば無料です。勉強期間は、大体2週間から1か月を目安にしてください。

ちなみに、WordPressは無料のブログサービスも行っています。必要な情報を登録して気に入ったデザインテンプレートを適用することで、簡単に自分のブログサイトができあがります。オリジナルサイトを作ったり細かい設定が必要ない場合は、こちらの方が手軽に始められます。

下記の書籍タイトルをクリックすると、該当する書籍レビューのセクションに移動します。
(当サイトで紹介する書籍は、断わりがない限り、すべて自分で読んで試しています。)

書籍の難易度:初級レベル

HTML/XHTML&スタイルシート レッスンブック」エビスコム 著
WordPressレッスンブック」エビスコム 著

ただしこのレベルですと、本当に基本的なデザインのサイトやブログしか作れませんので、自分でカスタマイズやオリジナルサイトを一から制作したい場合は、次の項目2を参照してください。

2.「個人的なウェブサイト(通常サイト+ブログ)を作りたい」場合

次に個人的なウェブサイト(通常サイト+ブログ混合)を作る場合ですが、基本的には1でブログを作った知識をベースにすれば比較的簡単にできると思います。ここでもWordPressを使用できます。ただウェブサイトですから、どの情報を階層構造の通常サイトとして、そしてどの情報を時系列のブログとして配信するのか、後々の情報管理も考慮にいれてデザインする必要があります。多少混乱されるかもしれませんが、「習うより慣れろ」的な感じで、とにかく何冊かの書籍を参考にサイトを実際作ってみれば、自然と理解できてくると思います。

この段階に来ると、自分で自由にサイトのカスタマイズを行ったり一からオリジナルサイトを作ってみたいと思われるかもしれません。その場合は、上記の書籍と併せてさらに下記の書籍等を勉強して知識や技術を高める必要があります。勉強期間は既存のテンプレートをご自身でカスタマイズするのでしたら大体1か月から2か月程度を目安にして、一からブログやサイトをご自身でお作りになるなら2か月から4か月程度を目安にしてください。

書籍の難易度:初級~中級レベル
WordPressデザインワークブック」高橋朋代・田中広将 著
初心者の方はPart3以外の部分を最初に勉強すると、WordPressを理解する大きな助けとなると思います。Part3のサンプルサイト「nino」は、サイト構築のための説明が要所部分に限定されているため、ある程度WordPressに習熟してから取り組んだ方が良いです。

WordPressデザインブック 3.x対応」エビスコム 著
非常に良い本ですが、気軽に個人サイトを作りたい場合は多少敷居が高く感じるかもしれません。

WordPress現場のワークフローで覚えるビジネスサイト制作」ハヤシ ユタカ 著
サンプルサイトはクセがないデザインですので、広い用途に使え柔軟性が高いと思います。

XHTML/HTML+CSS Super Recipe Book」エ・ビスコム・テック・ラボ 著
この書籍はいろんなサイト形式のデザイン例が載っています。使い方次第で非常に参考になるでしょう。

WEBデザインゼロからあれこれわかる本」MdN編集部 編
ウェブサイトを作る上で全体像を把握するのに役立ちます。

他に、トップページなどにご自身で編集した写真や絵を載せたりしたいと思うので、画像編集などの作業も必要になると思います。

書籍の難易度:初級レベル
Photoshop レッスンブック」スタジオ イー・スペース 著
この本を一通り学べば、簡単な画像編集技術は身に付くと思います。良書です。しかし、Photoshopを使いこなすには時間とたくさんの練習が必要です。この書籍だけで自由な編集ができるようになるわけではありませんので、ご注意ください。


備考欄

備考1:ブログとサイトの違い

主にブログは、日記ニュースなどの時系列に依存する情報を提供したい場合に使われることが多いようです。一方、通常サイトは、時系列に依存しない階層構造を持った情報を読者に提供したいときに、使われることが多いと思います。したがって、ご自身が扱う情報のタイプやどのように情報を扱いたいかによってブログにすべきかサイトを作るべきかを決めればよいでしょう。

備考2:WordPressの利点1

WordPressの基本的な知識はWikiにも載っていますので割愛しますが、大きな利点はコンテンツマネージメントシステム(通称CMS)により、ウェブサイトの専門知識がなくても誰でも簡単にウェブサイトへ投稿や更新ができるという点にあります。

備考3:WordPressの利点2

WordPressはサイト制作の際、ヘッダーやフッターなど共通化できる部分を1つのphpファイルにまとめて共用して使うことが出来るので、大幅な効率化が可能となります。例えば極端な話、本来100個のhtmlファイルを一つ一つ修正しなくちゃいけない作業があったとすると、もしそれらの100個のファイルの共通する部分のコードを一つのphpファイルにまとめることができていたら、そのphpファイル一つを修正するだけで済みます。つまりこのケースでは、WordPressを使用することにより労力が100分の1になるということです。

備考4:WordPressの利点3

本来ブログサイトを作るためだけに開発されたWordPressですが、時系列のブログだけではなく、階層構造による通常サイトも制作できますので、当サイトのようにブログ(時系列情報)と一般サイト(階層構造情報)の両方の特性を持ったウェブサイトを一つのソフトで、比較的簡単に作ることができます。